本学の留学生たちが外国語絵本の読み聞かせイベントを開催しました!
安井 朱美
(国際日本語教育インスティテュート准教授、グローバル共生社会研究所研究員)
2024年10月27日(日)に、日進市立図書館と名古屋外国語大学グローバル共生社会研究所との連携事業の一環として、日進市内在住の小学生を対象とした外国語絵本の読み聞かせイベントを日進市立図書館の視聴覚ホールで行いました。イベント当日は小学3年生から6年生までの子どもたち17名が参加してくれました。また、本学からはフランス、ポーランド、ロシア、中国、韓国からの留学生合計8名が参加しました。
「世界の言葉にふれてみよう」というテーマで行われた今回のイベントは、フランス語、ポーランド語、ロシア語、中国語、韓国語の小さなグループにわかれ、それぞれのグループに2、3名ずつの子どもたちが参加する形で進みました。まず、最初に簡単なあいさつを各国語で紹介した後、読み聞かせに進みました。1冊目は子どもたちに人気の『はらぺこ あおむし』(エリック・カール著)を、そして2冊目はグループごとに異なる絵本を、1冊目とは異なる留学生の母語と日本語で読み聞かせをしました。子どもたちは初めて聞く外国語にワクワクしながらも、「何を言っているんだろう?」という表情をしながら興味津々で耳を傾けていました。耳慣れない言葉に触れることで「なんだか不思議!」と感じたようで楽しそうな笑顔も多く見られました。その後は、留学生たちが自分の国についてのクイズを作った『世界の〇✕クイズ』や折り紙を使ったゲームを全員で楽しみました。
イベント終了後に保護者の方々を対象に実施したアンケート調査では「普段なかなか触れる機会が少ない外国語、そしてその言語を話す留学生と触れ合わせてもらえてよかった」「英語圏以外の方がいて、いろいろな文化を知る良い機会になった」「(読み聞かせの際)1冊目と2冊目でローテーションし異なる外国語が聞けたのがよかった」「上手な日本語を話している留学生の姿を見て、多言語を操る姿に刺激が受けられた」「3年生には難しいかもと思ったが、フォローがしっかりされていて子どもが楽しむ様子も近くで見ることができ、親も興味深く楽しめた」等のうれしいコメントが多く挙げられました。一方で「2言語だけでなく、5言語すべてで読み聞かせをしてもらえるともっとよかった」「もう少し子どもからの質問や会話の時間を増やしてもよかった」等というご要望もいただきました。
今回の反省点を基に、次回はもっと楽しめるような工夫を盛り込み、さらに充実したイベント開催を目指します。このイベントが子どもたちにとっても留学生にとっても新しい発見や興味を広げるきっかけとなり、一生の思い出の一つになっていればと願います。