英語絵本の読み聞かせイベントを名古屋外国語大学図書館で開催しました

新居 明子
(外国語学部准教授、グローバル共生社会研究所上席研究員)
日進市立図書館と名古屋外国語大学グローバル共生社会研究所との連携事業として、2025年7月12日(土)に本学図書館1階で、市内在住の3歳から小学校2年生までの子どもたちと保護者を対象に英語絵本の読み聞かせイベントを開催しました。
例年は先着順にて参加者を募集していましたが、今回は抽選方式を採用し、当選された児童23名とその保護者17名の皆様にご参加いただきました。本学からはアメリカ、カナダ、イギリス、アイルランド、そしてウクライナからの留学生6名がボランティアで参加し、事前にミーティングやリハーサルを行い、イベント当日に英語絵本の読み聞かせ等を行いました。

今回のテーマは「どうぶつがいっぱい! 親子で楽しむ英語絵本」ということで、動物が登場する数多くの絵本のなかから、留学生たちが自分たちで選んだ英語絵本、From Head to Toe, A Color of His Own, See You Later, Alligator! Pete the Cat: I Love My White Shoeの4冊の読み聞かせをしました。また、絵本の読み聞かせの合間には、「動物の鳴き声クイズ」を行いながら、英語と日本語の鳴き声の違いを学んでもらった後で、それらの鳴き声を使って “Old MacDonald Had a Farm” の手遊び歌を一緒に楽しみました。

最後に読んだ絵本がPete the Cat : I Love My White Shoeだったので、読み聞かせの後で、子どもたちには留学生たちと一緒に折り紙でネコを作り、それぞれペンでネコの顔を書いてもらいました。完成したネコを留学生に嬉しそうに見せてくれる子や、思うように描けなくて涙ぐむ子もいて、どの子も夢中になって取り組んでいる様子がとても印象的でした。

イベント終了後に保護者の方々を対象に実施したアンケート調査では、満足度に対しては全員から「満足」という回答をいただきました。また、「生の英語に触れ、留学生の方々と交流するという子どもにとって良い経験となりました」「一緒に楽しめて参加型でよかった」「子どもが楽しんでいた」「これを機に、子どもたちに今後も英語に興味を持ってもらえると嬉しいです」といった、好意的なコメントもたくさんいただきました。
ボランティア活動の一環として参加した留学生たちにとっても、今回のイベントを通じて普段の学生生活ではほとんど接することのない地域の方々と交流することができ、貴重な体験となりました。実際に、留学生のなかには、母国でも小さな子どもと接する機会はなかったという学生もいて、イベント開始前は不安そうな様子も見られましたが、終了後には「こんな楽しい経験は初めて」と笑顔で話してくれ、その表情からも充実した時間を過ごせたことが伝わってきました。